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電子メールシステムの歴史(躍動期)-3

このあたりの問題解決を図るために、最初に出現したのが 1984年発表の POP (Post Office Protocol)である。
SMTP は、電子メールを配送するが、相手先のホストマシンまでしか配送出来ない。そのため、従来から電子メールを読み書きするには、電子メールが配送されてくるホストマシンへ端末を接続する必要があった。
 POP は、電子メール読み書きの為だけにホストマシンに端末を接続しなくても済むように、受信した電子メールをホストマシンから、普段使うデスクトップコンピュータなどの「自分がいつも使うコンピュータ」に引っ張ってくるためのものである:


POPは、1984年に初版が発表されて以降、1985年に POP2(Post Office Protocol Version2)、1993年に POP3(Post Office Protocol Version3) が発表され、現在のPOP は、POP3 であり、単にPOPと言うと、通常は POP3 を指す。

 一方で POP と同じ目的で用いることを意図した、IMAP (Internet Message Access Prorocol)というものもある。
 IMAP はその原型が 1986年にスタンフォード大学で考案されるが、公開資料が見当たらない。それ以来、1988年7月に最初の公開資料となる IMAP2(Internet Message Access Protocol Version2)、1991年2月に IMAP3(Internet Message Access Protocol Version3)、1994年12月に IMAP4(Internet Message Access Protocol Version4) が発表され、現在のIMAP は、IMAP4 であり、単にIMAP と言うと、通常はIMAP4 を指す。
 IMAP4 は、2回の改訂が行われているが、現在に至っている。

 尚、POP と IMAP では、電子メールの管理方法に決定的な考え方の相違がある。
 それを以下に示す:
電子メールはホストマシンから取得した後、基本的に受信後はホストマシンから削除。
明示的な保存指示をすることで、一定期間保存可。
電子メールの一覧のみを取得・保存。
本文はホストマシンに全て保存。
基本的に明示的な削除指示をしない限り電子メール本体はホストマシン上に残る。

IMAP4 は、ホストマシン上に受信した電子メールが全て残るため、ハードディスクの容量を圧迫する点が敬遠され、POP3 ほど普及はしていない。
「IMAPは複雑だから」と理由付けされている記述を多く見かけるが、実際はそうではなく、ホストマシンにおけるハードディスク容量圧迫の点が最も敬遠されていた理由である。
 しかしながら、複数人が1つの電子メールアドレスを共有する場面では有効であり、また最近では、ハードディスクの容量も巨大になっており、容量圧迫の面も敬遠するほどの問題では無くなっているため、筆者としては是非利用を検討して欲しい項目のひとつである。

次に続く
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