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電子メールの送信から受信まで-3

3)電子メール受信処理を終えるまで
 電子メール送信時と同様、コンピュータウィルスチェックを行うなどの処理を行う。
 ここだけ眺めていると、送信時も受信時もコンピュータウィルスチェックを行うのは、意味の無いことに見えるかもしれない。しかし実際のところ、送信側でコンピュータウィルスのチェックを行っているメールサーバはそう多くない。
 加えて、電子メールは地球上のどこから来るかは、厳しい接続規制でもしない限り判らないのである。
 だから、受信側でもコンピュータウィルスを行うのである。
  1. b 相手先(=電子メール送信元)から接続があった場合、以下のチェックを行う
      ・受信を要求されている電子メールアドレスが管轄のドメインか(DNS検索)
      ・受信を要求されている電子メールアドレスは存在するか   (ユーザ認証)
      ・受信を要求されている電子メールアドレスのメールボックスは容量的に余裕があるか
      ・送信元の電子メールはブラックリストに乗っかっていないか

  2. 上記チェックで問題がなければ、受付可能として、受信を行う。
  3. 受信終了後、コンピュータウィルスチェックを行う。
    コンピュータウィルスであることが判明した場合は、受信電子メールを隔離専用のシステムメールボックスに格納して処理終了。さらにその旨をメールサーバ管理者へ電子メールで連絡。

  4. 必要に応じて、迷惑メールかどうかの判定を行う。
    迷惑メールと判定された場合は、該当電子メールアドレスの迷惑メール隔離専用メールボックスへ受信メールを格納。

 ここで、送信元からの一連の電子メール送信処理は完了である。
 しかし、このままでは、メールサーバに受信メールが存在するだけの状態である。
 メールサーバから電子メールを取得するには、電子メールシステムの歴史(躍動期)の項で説明したように、 POP または IMAP にて、メールサーバに蓄積してある電子メールを取り込むのである。
  1. 普段使うコンピュータの電子メール送受信ソフトウェアを用い、取得要求をメールサーバに行う。
    これを受け付けるのは、通常は、SMTP サーバと同じサーバで稼動している POP/IMAP サーバである。

  2. POP/IMAP サーバでは、ユーザ認証機能を用いて、取得要求した依頼元が、正規のユーザかどうかを確認する。
    正規ユーザでなければ、エラーで終了するか、再度正しいユーザ情報を設定するように促される。

  3. メールサーバのメールボックスから、受信した電子メールを普段使うコンピュータ上に転送する。
    これで、やっと電子メールが受信者の手元に届く。

    どうだろうか。現在のメールサーバは、全ての手順が順調に行けば、数秒で送信を完了してしまう。
    電子メールの送受信といっても、複雑な処理を我々が見えない縁の下で行って初めて可能になることがおぼろげながらも理解できたと思う。
    実際、メールサーバの運用は、Webサーバの運用よりも高度で緻密な知識を要求され、難易度がやや高い。

     そして、この中のどれか1つでも正常な動作をしない場合、電子メールの利用が出来ないことさえある。


次回に続く
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