ヌーヴォーは普段よく口にしている一般的なタイプのワインとは製造工程が違う。
ワイン製造は炭酸ガス浸漬法という醸造方法を用い、発酵槽に房を丸ごと入れて数日間炭酸ガスの中に漬け込むところから始まる。このとき発酵槽の蓋を開けておくのが一般的なワインになっていくやり方。葡萄が酵母の働きでアルコールと炭酸ガスに分かれていくのだが、炭酸ガスが逃げていく仕組みである。一方、ヌーヴォーはきっちりと蓋をしめて発酵させて行くやり方なので、いわゆる果実酒を作る方法である。ゆっくりと発酵していないので通常のワインで感じるようなタンニン(渋味)も少なめ、葡萄のフレッシュさが存分に味わえるワインに仕上がっていく。赤ワインであってもそのフルーティさを味わうために軽く冷やして飲むと風味が増すと言われている。
解禁日になると、今年の葡萄の出来は・・・そんなコメントが今年もあちらこちらから聞こえてくるだろう。ある人言っていた、
「ワインはその人の舌で感じ、そしてその記憶はその人にしか残らない」
と・・・。まさにそうである。どんなに例年以上の葡萄の出来栄えについて語ったところで昨年の記憶がその人にどう残っているかで決まるわけなのだから。
さて、自分の記憶はどうだったのだろう・・・昨年のワイン会での味を振り返ってみる。そう言えば、ここ数年飲食店の解禁日イベントでボジョレヌーヴォーを味わっていた私である。恥ずかしながら、記憶のほとんどがお店のお料理だったりするのである。それほどまでにこのイベントは食業界に大きな影響を与えているとも言えるだろう。ワインは有名レストランやホテルのレストランなどでしか扱っていない・・・という常識が今はない。場末の居酒屋(失礼!)でさえもグラスワインを置く時代である。そこに格好のイベント性を持つワインが毎年必ずやって来るのだからお店側もそれに乗っからない手はないのである。さらに、消費者の私もしっかりと乗っかっているわけである。
ということで、去年の味としての記憶はどうだったのかという核心について・・・。樽からデキャンターに移されたヌーヴォーを飲むという初めての経験もあって私なりの評価はかなり高い。色は醸造期間が短いワインのわりには私好みの濃い赤色だったと思った。後は、問題なく「おいしかった♪」それが私の記憶なのである。

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- 投稿者: 住と食を学ぶ 日時: 2007年11月13日 09:52 | パーマリンク

