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なぜ今ドーナツがブームなのか? 2

2007年11月28日

 手作りのお菓子を作るということに憧れを抱き、見よう見まねで作ったものを、自慢をこめて友達に食べてもらうことが嬉しい時期がある。早い子だと小学校の中学年あたりから、そして高校生の頃である。そんな子供なりの好奇心を、必ずしも各家庭では容認するわけではないのが現状である。

 たぶん、お母さんたちの中には子供が傍若無人に自分(母親)をアシスタントのように使ったり、台所を荒らしていくことを望まない人もたくさんいると思う。後かたづけすらままならない子供が散らかし放題に自分の城を荒らして去っていくことがとても耐えられないということは分からないでもない。まぁ、この話題についてはまた別の機会にして、話をドーナツ専門店に戻したい。

 ドーナツとは生地がそのものが甘かったり、揚げてからお砂糖をまぶしたものだったり・・・。それがドーナツなのだと思っていた頃、チョコレートがけされたものや、ナッツがトッピングされたものなど、色とりどりなドーナツを選べることがもの珍しくもあり、また、専門のお店に行ってドーナツを買うという特別の行為が贅沢なことでもあった。

 ケーキみたいにガラスケースに並べられたさまざまなドーナツ。ケーキよりも1つあたりの単価が安く、そして本当は高カロリーに違いないのに、クリームがたっぷりのったケーキよりもっと気軽に手にすることができるような錯覚すらある。恐らく、ドーナツというものがこんなにも日本で定着した背景にはそんな要素もあるのだろう。コーヒーとほんの少し口にできるものであり、お皿やカトラリーを使わず片手で食べることができて種類も豊富であるドーナツ。そんな便利なお茶うけを女性が放っておくはずがない。

 ドーナツ店舗の拡大の背景にはやはり「ドーナツ」そのものが子供のおやつにとどまらないような仕掛けがあったからに違いない。いやその前に、戦後の復興を遂げ豊かになった日本が、食生活において外国のもの、主にアメリカの食文化を受け入れていった背景が影響していることは明らかである。
 
 大人がコーヒーのオーダーと同時に「おやつ」ならぬスィーツを選ぶというスタイルはまさに現在のカフェの形。ミスタードーナツは今日の外資系カフェの先駆者だったということである。アメリカの企業と日本の企業との業務提携から始まったこのドーナツ店舗の経営はしっかりと日本に本社をおき、全国へとフランチャイズ展開していった。かつてドーナツチェーン店として勢力を二分していたダンキンドーナツが数年前に日本から撤退してから、このミスタードーナツが大手ドーナツチェーン店として日本でただ一つの専門店になったのである。

 だからと言って、ドーナツだけを扱う店がいつも同じ状態で経営できているのかというとそうではなかったのだろう。ミスタードーナツが、ドーナツだけではない商品を多く扱うようになっているからである。「ミスター飲茶」というシリーズを提供したとき、個人的には非常に驚いた。ドーナツ屋さんで飲茶?!それはかなり無理があるのでは・・・と。やがて、麺類さえ扱うようになった。そして今はそこにサンドウィッチやホットドックも加わり、コーヒー片手にドーナツをほおばることができるお店が、まさにファーストフードへと様変わりしていったのである。

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