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なぜ今ドーナツがブームなのか? 5

2007年11月30日

 NYからやってきた!とか、日本初上陸の・・・そう言ったうたい文句の店舗がどんどんと増えている。そんな流行の先駆者的スターバックスコーヒーは今では地方の都市にすら進出していて数年前の物珍しさは前ほどない。それでも、獲得した客層はしっかりとその店舗に根付き、私のよく行く店舗では混み過ぎるというわけでもないが、いつも空席待ちという状況である。

 さて、そんな外資系のカフェやらスィーツやらはたまた高級レストランやらのほとんどは、まず東京に出店する。東京が日本の中心である都市なのだから当たり前の話であるが、近年の再開発行為ブームにより次々に出現する新しい商業ビルの中に目玉となる飲食店を海外から調達してきている日本企業が多いということも事実である。新しい、話題性のある店舗に人が集まるのは当たり前の話だし、それが経済効果を生むという結果を出しているのだから仕方がない。

 都市から地方へUターンして来ると、地方の店舗の物足りなさにまずは落胆する。ついフランチャイズされた店舗への憧れを募らせてしまうのである。やがて、自分が利用していたチェーン店が自分の住む地域に出店してくるととても嬉しくなり、その店舗を利用したことのない人に知らず知らずに宣伝していたりする。まだ体験したことの無い味に憧れや期待を抱き、開店当初は田舎であっても人が集まる。地方の飲食店がどんなにおいしいものを提供していても、システマティックな都市の店舗の人気にどうしても押されてしまうのである。東京へ出店してきている外資系店舗もまた、かつて海外で利用していた日本人の噂も含め、さらに話題づくりがなされているとしたら・・・。結局、そういう循環で地元の良さを消費しようとしない癖がついてしまっているのではないだろうか?

 ときどき母が手作りしてくれるおやつから、スーパーで買うことができるおやつになり、さらに店舗でコーヒーを片手に気軽に、と変化を遂げ、そして今では2時間並んでも食べたい♪までになったドーナツの位置。ここまで来ると「たかがドーナツ」とひとくくりにはできない要素が大きいが、先ごろのミシュラン東京で話題になったように、東京という場所がすでに世界中で食についても注目される位置になっているということを受けると、「さーて次は何を仕掛けようかと手薬煉を引いている業者が世界中にいて、その輪の中でぐるぐる走らされているのではないかとさえ思えてくる。私の曲解かもしれない。しかし、楽しさと美味しさのバランスを見直したり、もう少しスピードダウンしてみたら、数々表面化する食品偽装問題なども少なくなるのではないだろうか。


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