ヨーロッパのクリスマスにおける食文化をのぞいただけでも、それぞれに特徴があることを知ることができる。そしてそれぞれにクリスマスに寄せる意味が深く、感謝を表現するように手間をかけて準備に入る。
日本にクリスマス、つまりキリストの生誕を祝う日として伝来したのは1550年代。日本史上のいわゆるキリスト教の伝来に伴うものであった。今のように飾りつけをしたりケーキを食べることをクリスマスの行事として行うようになったのは明治に入ってからとのこと。その影にはしっかりと食品メーカーの商戦がからんでいるのである。
つまり、日本では食におけるクリスマスのスタートそのものが既製品の提案からはじまったような状態なので、今さら伝統的な食べ物・・・といっても難しい。これにはクリスマスそのものの意味合いを感じるための歴史的かつ宗教的なものがないので、いたしかたないという背景はある。おそらくこの先も何かしらの商戦に巻き込まれ、さまざまな提案を受け入れながらこの行事は進んでいくのだと予想できる。しかし、せっかくこうして形ばかりとはいいながら、自分を振り返るような機会に恵まれたのだからせめてそうしたチャンスを感謝して過ごしたいものである。世界が一つであるという共通のイベントなのだから。
先にも述べているように、幸いにもここ数年はおうちごはんが広く受け入れられていることもあって、例えお惣菜物だとしてもそれを我が家で家族や親しい友人と楽しみたいとする人が増えている。日本を代表するものとしての伝統的な料理は浮かばないものの、それなりにその日に用意するものとして何品かのイメージが定着している。
白い生クリームがたっぷりで赤い苺を包み込むようにデコレーションされているクリスマスケーキ。そしてこれはアメリカの影響を受けていると思われるが、クリスマスに鶏料理を食べるという習慣。飲み物はシャンパンと呼んでいるスパークリングワインもどき等々・・・。それでも楽しく笑顔あふれるテーブルがたくさんあったらいいではないか。そして、これから先はその家なりの文化を作り、後世に伝えていったらいいのだと思う。その家でしか作れない料理、我が家ではこうしています!といった話がたくさん出てきて欲しい。

- 投稿者: 住と食を学ぶ 日時: 2007年12月21日 08:28 | パーマリンク
