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B級グルメ 2

2008年01月08日

 「B級ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会」という団体が存在する。

 通称「愛Bリーグ」。B-1グランプリに出場するにはこの団体に所属することが条件とのことである。

 さっそくHPに飛び、会のPRを読ませていただいたところ、全国各地で発足しているB級グルメを売り出すための団体がネットワークを組んで情報交換しながら共に成長していきましょうという主旨である。小さな町にもチャンスはある!という希望がそこにはあるような気がした。

 昨年の夏、青森県の深浦にふらりと出かけた。ちょうどその時、深浦の漁港では地域のイベントが行われていて小さな漁船がたくさん停泊している海辺の町は賑わいを見せていた。メインのイベントは海上を手作りの筏でレースするというもの。何チームものツワモノが必死で漕ぎ、ゴールを目指して速さを競う。そしてお手製の筏から何人もが海に投げ出され、観客を沸かせた。陸ではテントを何基も張って食の分野でイベントを盛り上げている。海沿いのイベント特有の海の幸を焼いたものは通りすがりの観光客にとってはとても嬉しかった。

 そして中でも目を引いたのは「せんべい汁」。聞いたことはあったものの、本物を見るのは初めてだったので喜び勇んで鍋の前にて製造過程を観察。さらに嬉しいことにそれは無料配布されるとのこと。いち早く鍋の前で待っていたので悠々手にすることができたが、配布時間が近づくとあっと言う間に長蛇の列となった。

 作り方を観察しながら、鍋を作る地元の人たちとお話ができた。「せんべい職人」と呼ばれる人たちが選出され、(どうも役場の職員のようだが・・・)暑い夏の日でもイベントがあれば大鍋でせんべい汁を作る。しかもそのせんべい職人たちはPRのために歌を作り、CDを出していたので、製造の合間に歌もうたってくれるのである。ちなみにCDは鍋の配布の側で販売されていた。

 さて、一方鍋の方は、野菜をたっぷり入れた醤油ベースの汁がぐつぐつと煮えている。その中に一口大に割られたいわゆる南部せんべいがザラザラと投入される。せんべい職人のリーダーが煮え具合をチェック。この煮込む時間がせんべいの食感を絶妙に決めるらしい。

 いよいよ試食。せんべいを煮るって?!と正直思っていた。しかし、絶妙な煮込み具合のせんべいは思った程くたくたになるわけでもなく、むしろコシがある食感。程よく汁を吸い込んで旨味たっぷりのせんべいは本当に後引く感じであった。

 せんべい汁に関して調べると、発祥はB-1グランプリの第1回開催地、青森県八戸市とのこと。せんべい汁そのものは江戸時代の飢饉の時に生まれたとされている。青森新幹線開業をきっかけに町おこしの一つとして注目されたようである。八戸に対し、深浦は反対の海側。それでも青森を訪ねた他県人はご当地ものとして喜び、楽しく食すのである。