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安全な食料とは? 3

2008年02月06日

 安い食品を便利に家庭のメニューに取り入れてきたことで、私たちの食のレパートリーが増えたり、あるいはコミュニケーションの場(ホームパーティやミニイベントの場など)で役に立ち、食に関して豊かに過ごすことができていた。豊かに過ごすことができた反面、それを補うための努力があることは紛れもない事実である。

 安い商品しか売れなければ、安く原価を抑える努力を強いられる。

 安くするために輸入という輸送コストを考えても、人件費が抑えられる中国の工場へ依頼したほうがいいとする日本企業が多かったという現実も今では誰もが知るところである。まして、食料品に限られた話でもない。身の回りを見渡せば、知りつつ気付かないふりをしている商品、つまり他国の努力によって生み出されたもので埋め尽くされている家庭がほとんどなのではないだろうか。

 いま自主回収するまでに追い込まれている企業や商品が驚くほど多く見受けられる。消費者としては、安いものが値上がりしたときに痛みを感じることの方が多いのだと思うが、物の適度な価値を見失い、安さを求め続けることが逆にリスク(安全を見失いがちな状態)を生み出し、いずれ痛みとなって返ってくるのだということを、日本人は今まさに体験しようとしているように思う。