台所という場所が、リラックスするため居間と一緒になるということにあるリスクが分かっていながら、なぜ今なおLDKの考え方が発展し、システムキッチンがどんどん新機能の技術向上を続けているのだろうか。そのスタイリッシュさ(見た目)が、核家族化して新しい住宅を構える人たちに受け入れられているのは明らかであるが、それだけではない新しい暮らしのスタイルがそこにはあるように思うのである。
家族が集う場所リビング。そこで家族がテレビを見ている間にお母さんが一人台所でせっせとお料理。そんなことは当たり前のような話だが、実はとっても寂しいもの。子供たちがお手伝いしたり、または誰かと会話したりしながらお料理を作るということはとても楽しいことなのだ。一人でもくもくと作るより、お料理教室でみんなとわいわい作ると楽しい、というような感覚である。みんなで作ってみんなで食べる。食事というスタイルが家族それぞれになりつつあることも問題視されている現代では、小さなきっかけから食事そのものが楽しくなるということが重要になってくると思う。
独立した台所で過ごしたお母さん世代にだって、自分が夕飯の準備をしているそばに外から帰ってきた子供達が寄って来て・・・そんな経験はないだろうか。子供達が自分のそばに来て一日の出来事を話す。ふんふんと聞きながら夕飯の支度をする。例えば対面式カウンター付きキッチンならば、お料理する向かいに子供達が座り、顔を見ながらお話を聞くことができる。宿題をみてあげることだってできるのである。逆に話をしたがらない子がリビングでテレビを見続けるならば、おいしい匂いで刺激して自分の前のカウンターに座らせることだってできるのではないだろうか。
お母さんだっておばあちゃんだって、誰かの笑顔に見つめられてお料理した方がおいしいものができるはずである。
他の水周りのリフォームと比べ、キッチンのリフォームは家族間のコミュニケーションをより深めるためのリフォームなのである。
↓INAX グランピアッセ

- 投稿者: 住と食を学ぶ 日時: 2008年03月04日 08:35 | パーマリンク

