食と住のはなし 食と住のニュースに関して・・・

« リフォーム -IHクッキングヒーター 1- | メイン | リフォーム-床暖房 1- »

リフォーム-IHクッキングヒーター 2-

2008年03月12日


 鍋で煮炊きするのに、IHクッキングヒーターだと火が見えず、加減が分からなくなりそうだ。そうコメントする人がいた。

 確かに炎を確認しながらの調理ではないけれど、ボタン一つで火加減や加熱時間が調節でき、しかも火が無いということは安全。というわけだから便利な新製品だと誰もが受け入れる、そんな風に単純に思っていた。

 事実、私個人としてはすごく便利で安全だと思い、日々愛用している。おっちょこちょいでふきこぼしをやらかしても、さっとひと拭きするだけで汚れも取れる。火加減もらくらくで加熱時間も設定できるので放置していても安心。本当に大助かりな機器である。こんなに便利さを実感しているので、友人知人には頼まれていなくても導入すべきだと力強く勧めている。

 ところが、調理は火加減次第!火を見て調理しなければ本物じゃないと家事の大先輩が言うならば、何だか便利さにかまけた未熟者から抜け出せない気さえしてくるのである。

 IHクッキングヒーターは加熱する部分と鍋が接しているため、エネルギーに無駄がない上、空気が汚れにくいと言われている。ガス台は炎と鍋の間に無駄に空気を温めてしまう部分があるので熱効率も下がり、空気の汚れを生み出してしまうのだと言う。しかし、鍋と加熱装置の間に炎を見ることで、手作りするという手ごたえを感じることができると言われたら、それは本来あるべき姿なのだと再確認させられる気持ちである。

 システム化していて無駄がなくエコロジーを考えていて快適で・・・。そんな居住空間を人はどんどん求めている。リフォームは古いものから新しいものに替える、というだけでなく今よりも『より便利で快適に』を考えて行うわけだが、古いまんまのほうが人らしいんだよ、そんな盲点が実はたくさん潜んでいるのである。

 一度覚えた便利さからはなかなか抜け出せない。火を見て調理するという家事のプロの話を聞き少なからず動揺を抱いても、私はIHクッキングヒーターの便利さから離れることはできないだろう。

 便利だと何も感じない毎日があり、不便だと『便利にしたいな』と感情をいだきながら生活できる。人らしく生きるにはどちらがいいのか、本当に悩むところだ。