食育という視点から果物を見てみる。私のような怠慢主婦が多いならその子どもたちが旬の果物の恵みを感じる機会が減ってしまうだろうな・・・と心配であるが、ここ数ヶ月の価格高騰の折ではそれだけの理由でなくなる日も近いかもしれない。
本来、果物とは私達の生活の中でどれだけの重要性を占めているのだろうか。野菜に比べて嗜好品的な要素が強い果物たち、その昔は贅沢な食べ物だったはずである。もちろん果物の産地で育つなど恵まれた環境の人たちは別として、都会で暮らす消費者にとっては毎日の生活に取り入れるということは難しかったと思われる。
80年代に1億総グルメ時代をむかえると一転。こぞって贅沢な輸入フルーツに手を出し始めた。これは園児のお弁当にお母さんたちが競い合って珍しい高価なフルーツを入れたがるということがちょっとした社会問題として取り上げられたことでも分かる。そんな食生活をガラリと変えた時代を経て、今私達は豊かな食生活と健康の狭間で「食」にかける経費の方向性について翻弄させられ続けている。
果物がブランドになる時代である。昨年話題になった宮崎の「太陽のタマゴ」を覚えているだろうか。もちろん知事の影響力も大きい。しかし、消費者は1個30000円でもあのマンゴーを手にするのだという事実を残したのだ。甘くておいしいのが高級フルーツの鉄則だという事実も・・・。
「果物」という単純な言葉で表現されなくなった高級ブランドフルーツは商品として価値を高めるためにどんどん糖度を増している。それがおいしい品質の高い商品として市場で価値を上げるからである。
「糖度」が価格を左右する。甘くておいしい果物を食べたいと消費者は思う。それを高値で買うからだ。糖分の取りすぎは健康を害するのではなかっただろうか。しかし今、私達は健康を害する可能性の高い嗜好品を高値で買っていることになるのだ。まー手にしているのはごく一部に過ぎないのかもしれないが・・・。
ビタミン類を始めとする栄養価がはっきりと分かる果物は、その昔よりはるかにその種類も豊富で価格も手にしやするなっている。ハウス栽培などで旬もぼんやりしてしまっているが、糖度ばかりに価値をおかず、季節ごとに恵みを提供し続ける果物の本当の旨味を生で丁寧に味わう余裕をくらしの中に取り入れたいものである。
↓ハウス内で水耕栽培される苺

- 投稿者: 住と食を学ぶ 日時: 2008年07月13日 09:48 | パーマリンク

