知ろう(学ぼう)!語学 - その真相を探りたい -

日本語四字熟語の話

2008年03月16日

日本語四字熟語
日本語の四字熟語の多くは漢籍のことばが多いとされています。つまり古代中国語の四字熟語をほぼそのまま日本語にしたものがほとんどだということです。しかしその中にわずかではありますが、英語から訳したものもあります。「一石二鳥」がその一つです。もともと英語のことわざ "To kill two birds with one stone"の訳語なのです。直訳すると「一個の石で二羽の鳥を殺す」という意味です。それはいわば和製(和訳?)四字熟語ですね。ちなみに中国語の

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日本語ことわざ

2008年03月20日

「鉄は熱いうちに打て」

中国語では「趁熱打鉄」です。まったく同じ意味です。しかし語源はイギリスのことわざ "Strike while iron is hot" で、日本語はその訳ですね。中国語もおそらく同じ語源によるものです。ことわざや特に四字熟語は漢籍と思われがちですが、西洋のものも少なくないですね。ついでにこのことわざの意味ですが、
① 人間は若いうちから鍛えておくことが大事。
② 何事も機を逃してはならない。
一般的に認知されているのはどちらでしょうか。

もう1つのことわざ。

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百聞は一見にしかず

2008年03月22日

「百聞は一見にしかず」

こちらは漢籍です。中国語では「百聞不如一見」。日本語訳はそれとまったく同義と言ってよいと思います。

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英語のことわざ"go in one ear and out the other"

2008年04月14日

英語のことわざ"go in one ear and out the other"

直訳すると、「一方の耳に入って、他方の耳から出て行く」ってところかな。さあ、日本語の定訳は何でしょうか。
意訳的には

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「時代錯誤」

2008年04月17日

時代や時流に逆らうやり方や考え方。時代遅れともとれる。時代を勘違えしているイメージ。
この「四字熟語」の語源は、"anachronism"という英語でも大変難しい単語。「アナクロニズム」を略して「アナクロ」ともいう。もとはフランス語の"anachronisme"。
ちなみに

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"A drop in the bucket"

2008年04月28日

直訳:バケツの中の(水)の一滴。

わかりやすいことわざですね。そのバリエーションとして、
"A drop in the sea", "A drop in the ocean" とも言います。まさに大海の一滴、ごくわずかという意味ですね。
それにぴったりの日本語は「焼け石に水」や、「九牛の一毛」ってところかな。
ちなみに中国語は

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"A feather in one's cap"

2008年04月29日

直訳:(その人の)帽子に(一本の)羽根がついている。

さあ、どういう意味でしょうか。
実は、とりわけ昔時、少なからずの民族や文化の中で、敵に勝利した場合や、なにか成功を収めた時など、帽子に羽根をつける風習がありました。栄誉、名誉のしるし、誇らしいものって感じですね。
知っている限り、日本語も中国語

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"A fish out of water"

2008年04月30日

直訳:水を離れた魚

「陸に上がった河童」のことですね。語源を探察してみましょう。

"The Canterbury Tales"(カンタベリー物語、14世紀にイギリスの詩人、ジェフリー・チョーサーによって書かれた物語集)にありました。

Prologue:
...a monk, when he is cloisterless;
Is like to a fish that is waterless

試訳:

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"forget and forgive"

2008年05月01日

時々、上記のようにセットで使われることもよくある。「忘れて、そして赦して」の意。元々は使う頻度が高い全く単独の2つの単語。例えば、"forget about it"「もう忘れろよ」というのはネイティヴの間では口癖のように日常的に使われています。

さて、今日はこの2つの単語を分解してみたいと思います。
1.forget = for + get = ゲットするため = 得る為。忘却(捨てること)の本質は得る為にあるということですね。
2.forgive = for + give = ギブするため = 与える為。赦すこと(寛容)の本質は与える為にあるということですね。

何か考えさせられませんか。

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"A fly in the ointment"

2008年05月02日

直訳:軟膏に蝿一匹。

ここでいう軟膏とは昔時、貴重な塗る薬のことで、聖書の時代に至っては儀式に使われる聖化させるための施し物でした。
さて、このことわざの比ゆ的な使い方としては、「たった1つの疵によって全体が壊されている」の意。「玉に傷」って感じですね。中国語では

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"A little knowledge is a dangerous thing"

2008年05月08日

直訳:少しの知識は危険なものである。
基本的にその通りの意味ですが、知識を少ししか有しない人は

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"A little knowledge is a dangerous thing"

直訳:少しの知識は危険なものである。

基本的にその通りの意味ですが、知識を

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"A rose by any other name would smell as sweet"

2008年05月10日

シェイクスピアの悲劇「ロメオとジュリエット」からの引用です。直訳すれば、「バラはどんな名前で呼ばれようが同じ甘い匂いがする」の意。

要するに、「重要なのは本質であり呼称ではない」という意味。似たようなものがもう1つあります。

"A rose is a rose is a rose"

直訳:バラはバラだバラだ。文法的にはどうかと思いますが、立派なことわざです。要するに

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"A sledgehammer to crack a nut"

2008年05月11日

sledgehammer とは、岩やコンクリートなどを砕くのに用いる大ハンマーのこと。したがって、原文の意味は「大ハンマーで木の実を砕く」、つまり「鶏をさくに牛刀をもってする」の意。

ちなみに中国語も

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"A wolf in sheep's clothing"

2008年05月13日

こちらは有名ですよね。「羊の皮を着たオオカミ」や「偽善者」などが定訳。中国語訳は「披着羊皮的狼」。

さて、語源はどうでしょうか。まずは「イソップ物語」にこのような一節があります。

Once upon a time a Wolf resolved to disguise his appearance in order to secure food more easily. Encased in the skin of a sheep, he pastured with the flock deceiving the shepherd by his costume. In the evening he was shut up by the shepherd in the fold; the gate was closed, and the entrance made thoroughly secure. But the shepherd, returning to the fold during the night to obtain meat for the next day, mistakenly caught up the Wolf instead of a sheep, and killed him instantly. (George Fyler Townsend's 1867 translation)

次に新約聖書「マタイの福音書7:15」に、

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"A word in your shell-like"

2008年05月14日

直訳:あなたの殻模様に一言。

額面通りではさっぱり分からないね。では、まず"shell-like"(殻模様)とは何かから見てみよう。

それは19世紀から人の耳を指す俗語として使われている。耳の形が「殻模様」だろうか。一方、"a word"とは「一語」という意味だが、文脈によっては「ひとこと言いたい」という意味で"have"と組んでよく使われている。例えば、

have a word to say: 言いたいことがある、耳寄りな話がある
have a word with: (人)と少し[ちょっと・一言二言]話をする、(人)と言葉を交わす、(人)にちょっと話がある
have a word with one's manager: 上司と話す、上司に相談する
have a word with the boss: 社長に口をきいてあげる

更に、複数形を用いて、
have words: 口論する、喧嘩する
have words over: ~のことで口論する、~のことで喧嘩する
have words together: 言い争う
have words with: (人)と口論する、(人)と喧嘩する

などが挙げられる。

少し脱線してしまったが、"word"の以上の使い方から

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"A1 at Lloyd's"

皆さん「エイワン」という表現はよく使いますか。使いませんよね。欧米でも近年そんなに使わないと私は思います。

しかし、こちらも有名で立派なことわざでした。「ロイドのところのA1」というと最高の品質の意を表します。

それは

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"About face"

2008年05月16日

単純明快だけど、「アバウトフェイス」じゃ意味わかんないよ。

米熟語で、軍事用語でもある。

1.立場を180度転換
2.回れ右

語源も米軍から。現役。最も早く出版物に引用されたのは

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"Absence makes the heart grow fonder"

2008年05月21日

米英ではかなりポピュラーな熟語です。直訳すると、「不在によって心がいっそう愛しくなる」、つまり「離れることが心を恋しくしてくれる」、更に「欠乏が欲求を増大させる」という意味になります。

余談ですが、この熟語をもじって少し下品でふざけた表現が現れました。

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"Absolute power corrupts absolutely"

2008年05月22日

個人的に大好きな熟語。

額面通り「絶対的な権力は絶対的に腐敗する」の意。

1887年アクトン卿(Lord Acton)がマンデル・クレートン主教(Bishop Mandell Creighton)に宛てた手紙に、このような一節があります。

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"Act of God"

2008年05月24日

神の行動、つまり神業ということですね。しかし、それとは違う意味で使われています - 不可抗力。

ちなみに契約書などで使う不可抗力条項の場合は、また別のフレーズ"force majeure"を使います。

ややこしくて分かりづらいのですが、実は最初にフランス語のforce majeureが存在していて、それを説明するために

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"Agree to disagree"

2008年05月25日

おもしろい表現じゃないか。「不同意に同意」の意。つまり、見解の相違を認め合うこと。外交など交渉の場によく使われる表現だと思われる。

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"All that glitters is not gold"

2008年05月31日

文面通り、「光るものは必ずしも金とは限らない」の意。

12世紀頃フランスの神学者Alain de Lilleが

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"Not for all the tea in China"

2008年06月01日

直訳では「中国のお茶を全部くれても・・・」の意。

19世紀末から20世紀初頭にかけて、中国は大量のお茶を産出し輸出していた。今日に至っても中国はなおお茶の一大生産国であり続けている(世界全体の1/4を占めている)。従ってそれをすべてくれても・・・しないということは、絶対したくないことを強調するときに使う表現となる。

例えば、

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"As alike as two peas in a pod"

2008年06月03日

「1つの莢(さや)に入っている二粒のえんどう豆のように似ている」の意。

16世紀の前近代英語に遡る:
"Wherin I am not unlike unto the unskilfull Painter, who having drawen the Twinnes of Hippocrates, (who wer as lyke as one pease is to an other)."
-John Lyly: Euphues and his England, 1580

現代英語とは

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"An albatross around one's neck"

2008年06月05日

「アルバトロスが首からぶら下がっている」が直訳。

Samuel Taylor Coleridgeの詩"The Rime of the Ancient Mariner "に、アルバトロスを射殺した主人公がそれを首に巻いて運ぶ破目になった描写が語源。

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"An apple a day keeps the doctor away"

2008年06月07日

米英では最も有名なことわざの1つ。文面通りの意味で「一日りんご一つ、医者に世話になることなかろう」の意。
りんごが昔如何に

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"An arm and a leg"

2008年06月09日

直訳:腕一本、足一本。何でしょう。結論から言うと「大金」または「おびただしい大量なお金」ってところかな。

なぜ?

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"An ill wind" = 不吉な風

2008年06月10日

東洋人はおそらく「嫌な予感」と解釈してしまいがちですが、悪い効果の意です。

西洋人は風を何かをもたらす、または何かを伝えるような予兆的なものとして受け止めることも、直接な結果、つまり接触している環境として受け止めることもあります。

このことわざの使い方ですが、往々にして以下のような句で使う場合が多いです。

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"Ankle-biter"

2008年06月14日

「くるぶしを噛み付く者」が直訳。どういう意味か想像つきますか。

小さい子供のことです。小さいワンちゃんでもOK。最初の記録は1850年9月号の"Harper's Magazine"誌にありました:

"And how are you, John? and how's Molly, and all the little ankle-biters?"

諸説では

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