「理科(科学)が嫌い・面白くない」「数学が嫌い・面白くない」「工作なんて面倒」そんな小学生~大学生が増加中。
原因は、暗記中心の間違った詰め込み教育が大きな理由のひとつと思います。
原因は、暗記中心の間違った詰め込み教育が大きな理由のひとつと思います。
何故、暗記中心の詰め込み教育か。紛れも無く大学受験対策です。現在は、大学を卒業していないとまともな就職さえ難しい面があることも否定できません。筆者は大学なんぞ卒業していませんが、筆者が新卒で就職先を探していた時代でさえ、高卒での就職先は、既に大卒より間口が狭かったのです。バブル経済になる直前の時代です。
しかしながら、同期入社した大卒の中には、「大学で何やってたんだ??」と思わざるを得ないような質の人間もいました。
だって、コピーのやり方をいつまでも覚えない。その後、高卒での新卒は全く採用しなくなりましたが、質が下がる一方。
機会ある度に周囲に話のネタに使いますが、「コンピュータの部品交換に電源を切ることすら判らない工業系大卒」が実在するんです。筆者は当時からそういう大卒をストレートに辛口評価していたので、一部には大変煙たがれていた存在でした。
理科(科学)の場合、知識の詰め込みほどつまらないものはありません。本当は、一番良くない勉強方法です。
理科(科学)は、実験や生活を通して体で感じ、経験することで初めてその面白さが理解できます。
数学も公式を丸暗記するのでなく、与えられた課題に対して解決策を模索する過程で公式の活用を試みるところに数学独特の面白さがあります。そういう面白さを教える事が無い学校になってしまっているようです。また、やみくもに大卒ばかり求める企業側の採用姿勢も大きい問題です。学歴だけで良質な人材には恵まれません。
また、人間は本来「工作大好き」なのです。特に子供の頃に工作を経験することは、「モノ作りの心」を育みます。
更に日本人の器用さはDNAに刻み込まれています。
日本人の器用さは、世界的に見てまれな特徴と言っていいでしょう。神様がくれた日本人の個性かもしれません。
ところが、小学校でも週間の授業時間が減ったためか、工作をする「図工」の時間が激減したと聞いています。
その結果、「手が汚れるから、工作嫌い」「手が汚れるから、機械に触るのが嫌」という異常ともいえる潔癖症候群が横行してしまっていて、若年層でも蛍光灯や電球の交換すらやりたがらない方々が増えている始末です。
そのような方々が増えることは、天然資源が乏しい故に加工品貿易で生計を立てている日本を滅ぼすだけでなく、地球規模のグローバル社会に於いてもいい影響はありません。
詰め込み教育の大きな弊害はもうひとつあります。即ち「マニュアル(手引書)人間」しか育たないこと。
この世の中では、「想定内」よりも「想定外」の出来事が圧倒的に多い。一方で「マニュアル(手引書)」には「想定外」の事は一切書かれていないのが普通でしょう。書ける訳がないのだから。なので「想定外」の事象が発生したときに無能になる人材を大量生産しているという結果になっています。
このシリーズでは、ラジオを題材に、中学生・高校生あたりにも理解できるような電気や無線の知識と、ラジオも含めた電子工作のコンテンツを提供します。
昔は沢山あったこの手の単行本や雑誌ですが、最近はめっきり見かけることが減りました。
とある日、電子工学関係の専門書を探していた時の事・・・
父親:「最近は全然ないなー」 〔ちなみにこの父親はメーカの技術者風……〕
息子:「回路図と説明があるような本がいい・・・」〔ちなみにこの息子は中学1~2年生くらい〕
父親:「昔はいっぱいあったんだけどなぁ」
息子:「うーん・・・」
父親:「IC使うのばっかりだなぁ、これぢゃ(電子回路の)勉強にならんぞ」
父親:「お前くらいでも判るような入門書も全然ないなぁ」
筆者はラジオをきっかけとして電気の勉強をすることで、理科(科学)や数学、電子工作の面白さを知ることが出来ました。勉強は殆ど独学で、書店で入門書やらセミプロ向けの製作記事本を買い漁っていたものでした。ところが今の本屋には、電気関係で買い漁るほど本が無いんです。入門書の類は皆無といっていいです。
こんな状態ですから、電気や無線に興味を持ち、電子工作を趣味として嗜む若い層が出てこないのです。
これは、日本が世界に誇る技術の一端を引き継ぐ事が出来る人材がいないことを意味します。
「オタク」「オタク」とつまらない先入観で軽蔑する日本の社会的現象も影響しています。
理科(科学)の分野は広範で、電気は物理学の一分野にしか過ぎません。
また、このシリーズで電気を学ぶ上で、中学生程度の数学の知識はどうしても欠かせません。
しかしながら、電気やラジオは生活に密着しており、知れば知るほど感動することも多々出てくると確信します。
このシリーズを通して、理科(科学)・数学・工作に対して持っている先入観・偏見を全て捨て去ることが出来、科学の面白さ、工作の面白さを、発見してもらうようになることが筆者の1つめの目的です。
また、電気を勉強したい方々へ、今は無くなってしまった入門書の類を復活し、提供を試みるのが筆者の2つ目の目的です。
本シリーズが役立つことが出来れば幸いです。
