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通信手段は太古の昔からの課題

やっと出てきたラジオの話

 色々ある電気の挙動の説明を終えて、ようやくラジオに直接関係した内容に入ることができる。
 ここでは、放送局の話に最初に軽く触れた後、ラジオが実際にどのような内部構成になっているのかを見ていくことにする。

○ 通信手段は太古の昔からの課題
そもそも「通信」とは何だろうか。
 現代文明にて生活を営む私達であれば、「インターネット」とか「静止衛星」とか、そういうものを連想するだろう。
 だが、その連想は間違いではないが、通信手段のごく一部でしかない。
 こんなものも立派な通信手段である:
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   (手旗信号など)       (大きな音)     (手紙・はがき)    (電話・FAX)

 手旗信号は、現在では船舶間で互いに見通しが利くときで、且つ他の通信手段が使用できないときに使われることがある程度で、一般的ではない。旗の動きで内容や意志を伝える。
「大きな音」というと、理解できないかもしれないが、最も身近なのは、小学校や中学校での運動会開催の合図だろうかと思われる。決まった時刻に音がすれば「運動会開催」、音がしなければ「運動会中止」という約束事を運動会の前日に学校から指示を受けて翌日の運動会に備えたという人も多いだろう。

 電気通信が急速に普及しはじめた20世紀前半までの安価で最も身近な通信手段といえば、手紙やはがきである。もちろん、現在も身近な通信手段である。
 そして、現在の主な通信手段のひとつが電話とFAXである。
 さらに、20世紀末期(1980年代,1990年代)になって、ようやく「インターネット」が出てくるのである。

 こうして、通信手段は太古の昔から見れば、様変わりしてきた。
 しかし、太古の昔から現代にまで共通していることがある。それは、「通信」の目的である。

 「通信」の目的は、太古の昔も今も「意志の伝達」にある。
 19世紀までは、互いに離れている場所同士での連絡には、手紙・はがきしか身近な通信手段が無かった。
 電話は 1876 年にアメリカのベルによって発明され、互いに離れている場所同士でも即時に通信ができるようになった。
 19世紀末には、電話は急速に普及しだすものの、電話の場合、通信を行うためには電気を送電するのと同様に電線が不可欠で、費用のかかる通信手段である。

 通信内容の中には、特定の個人ではなく不特定多数に向けたものもある。
 電話では、不特定多数に向けた通信は出来ない。そこで 1920年にアメリカで始まったのがラジオ放送である。
 ラジオも急速に普及し、日本でもラジオ放送が 1925(大正14) 年3月22日に NHK東京(JOAK)から始まり現在に至っている。
 ラジオは無線(電波)という通信手段を使う無線通信である。
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