電離層と電波の伝播の一般的な因果関係を説明するとこんな感じである:
| D層 | 長波帯の電波を反射する。中波帯の電波は、ほぼ完全に吸収してしまう。 短波帯の電波は、屈折・減衰しながらも突き抜ける。 地上から 80km ~ 90km 付近に存在する。昼間だけ存在し、夜間は電子密度そのものが低いため、消滅する。 |
| E層 | 長波帯・中波帯の電波を反射する。短波帯の電波は、屈折・減衰しながらも突き抜ける。 地上から 100km ~ 120km 付近に存在する。 夜間、遠距離の中波放送が聞こえてにぎやかになるのは、D層が消滅し、E層が中波放送帯の電波を反射するためである。 |
| F層 | 短波帯の電波を吸収・反射する。短波帯より高い周波数帯(超短波など)は、突き抜ける。 地上から 170km ~ 200km 付近にF1層、地上から 230km ~ 500km 付近に F2層があり、電子密度が高い。 夜間は、電子密度が低くなるので、F1層とF2層の区別がつかなくなり、地上 300km ~ 500km 付近で ひとつのF層のようになる。 太陽活動や地磁気の影響を受けやすく、コンデイションはE層ほど安定せず、不安定である。 電子密度の高い昼間は、短波帯の高めの周波数帯(25MHz付近まで) が減衰少なく反射し、短波帯の低めの 周波数帯(8MHz 帯以下) は吸収される傾向があるが、夜間は短波帯の低めの周波数帯(8MHz 以下)が減衰少なく反射する。 |
| コラム:電離層にA層・B層・C層は何故無いのですか? 疑問が頭の中をよぎっても、この問題にこだわる人はそういないようである。 最初に発見された電離層はE層であるが、E層は地球上空のどのあたりにあるのかを観測や実験で示す際、 『至る所に 「E=」で始まる数式ばかり記載していたから、E層と命名した』と、電離層の実在を証明した 「エドワード・アップルトン」は述べているのだそうだ。 そして、E層の下だからD層、E層の上だからF層という、結構単純な命名経緯である。 もし、最初に発見された電離層が現在のF層だったら、C層、D層、E層、なんていう具合になっていたかもしれない。 |
ここで、受信機とはラジオのことである。日本語では「ラジオ」で通用するが、英語表記では ‘Radio’、直訳してしまうと「無線」である。日本人が一般的に「ラジオ」と呼ぶものは、英語表記では ‘Receiver’、「受信機」である。
また、同じような意味で「チューナー」 (tuner) という言葉もあるが、本来の意味はピアノなどの「調律師」であり、受信機に対して「チューナー」と呼ぶ(英語圏でも通じる)のは、どちらかというと専門用語的な意味合いがあるようだ。
