だんだん、ラジオの仕組みの話になってきた。
鉱石ラジオでは、残念ながら、皆が聞こえるような音で受信するのはかなり困難なことであった。
また、送信所から遠い場所では、受信が難しいということもあった。
当時、既に存在していたスピーカーを鳴らすのが鉱石ラジオから復調できる音声電力では困難だったからである。
鉱石ラジオでは、残念ながら、皆が聞こえるような音で受信するのはかなり困難なことであった。
また、送信所から遠い場所では、受信が難しいということもあった。
当時、既に存在していたスピーカーを鳴らすのが鉱石ラジオから復調できる音声電力では困難だったからである。
そこで、最初に考えられたのがストレート方式の受信機という訳である:

受信機(ラジオ)の仕組み で、最初に説明した基本構成と比較すると、赤い枠で囲ったものが増えているのが判ると思う。
つまり、「増幅回路」というもので鉱石ラジオの問題点を改善したわけである。
まず、「増幅」って何?から図示するとしよう:

増幅」というのは、小さなものを忠実に大きいものにすることである。受信機で扱うのは、電気信号である。だから、ここで「増幅」といえば、電気信号の振幅を大きく強いものにすることが「増幅」である。
増幅回路には、昔なら三極真空管や五極真空管といった真空管、現在はトランジスタが回路構成上、必ず使われている。ちなみに、二極真空管では増幅回路は実現できない。
増幅回路を動作させるには、必ずエネルギー源が必要である。小さなエネルギーを大きく強いものにするのだから、エネルギーをどこかから補給を受けなければ出来ないことなのである。
そして、増幅回路のエネルギーは、一般的にはコンセントの電気や乾電池である。
乾電池式の受信機(ラジオ)で、電池が消耗すると放送の受信がしにくくなるのは、増幅回路が必要とするエネルギーの不足が起きるからである。
ちょうど、人間でも腹が空くと、力が出ないのと同じことに例えられる。
次に、「高周波」と「低周波」の違いである。
「高周波増幅」は文字通り「高周波」を増幅し、「低周波増幅」はやはり文字通り「低周波」を増幅す
一般的に「高周波」は「耳に聞こえないくらい高い周波数」、「低周波」は「耳に聞こえる程度の周波数」を指す。
但し、明確な区別は無い。
人間の耳は 20Hz から 20kHz 程度が聞こえると言われているが、20Hz 以下も低周波であり、20kHz 以上であっても音声や音楽を扱う限り、低周波とする場合が多い。なぜならば、受信機では、復調回路からスピーカ・イヤホン側が低周波、復調回路からアンテナ側を高周波と便宜的に区別するのが通例になっているからである。
話は本題に入って、ストレートラジオの「高周波増幅回路」の役割であるが、これは同調回路で選び出した放送局の電気的な波形を大きくするところである。
こうすることで、電波の弱い放送局も増幅されて大きくなり、結果的に受信状態が改善されるという訳である。
ストレートラジオの「低周波増幅回路」は、復調回路で得られた電気信号をスピーカーが鳴らせる程度まで大きくし、実用的な音量を持って聴取する役割を果たすのである。
