やっと出てきたラジオの話
色々ある電気の挙動の説明を終えて、ようやくラジオに直接関係した内容に入ることができる。
ここでは、放送局の話に最初に軽く触れた後、ラジオが実際にどのような内部構成になっているのかを見ていくことにする。
○ 通信手段は太古の昔からの課題
そもそも「通信」とは何だろうか。
現代文明にて生活を営む私達であれば、「インターネット」とか「静止衛星」とか、そういうものを連想するだろう。
だが、その連想は間違いではないが、通信手段のごく一部でしかない。
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何といっても、ラジオ放送やテレビジョン放送は無線通信そのものであり、その基本は音声をどのように電波に載せるのかにある。映像を電波に載せる基本的技術は、音声通信の基礎の上に成り立っている。
放送局側では通常、以下のような設備を介して放送を行う。
続きを読む "音声を電波に載せる(放送局から見る)" »
ここまでの説明で、放送局は放送する素材を作るだけであり、実際の送信は離れた場所にある送信所で行うことが理解できたと思う。送信所では、実際に送信を行う送信機が備わっている訳だが、その送信機の方式に幾つかの種類がある。
続きを読む " 実際の送信の仕組み" »
送信所から送信された電波を受けて元の放送コンテンツを再生するのが受信機である。
これが最も基本的な受信機の構成で、これ以上省くことが出来ないというレベルの構成である。
最も簡単なゲルマラジオや鉱石ラジオもこの構成である。ゲルマラジオや鉱石ラジオの場合は、イヤホンで聴く事になる。
続きを読む "受信機(ラジオ)の仕組み-1" »
■ 同調回路(Tuning) ― 放送局の選局
アンテナで受けつけた電波は、あらゆる放送の電波が混在している。
その中から希望する放送局を選び出す役目をするのが同調回路である。
同調回路は、前章で説明した「並列共振回路」または「直列共振回路」そのものである。ラジオの要(かなめ)― 直列共振回路・並列共振回路 でも説明したとおりである。共振周波数を受信したい放送の周波数に合わせることで、希望の放送局を選択するのである。
続きを読む "受信機(ラジオ)の仕組み-2" »
ひとくちに「電波」と言ってもいろいろな種別があり、区分されている。
区分する方法のひとつとして最も用いられるのが電波の波長による区分である。
電波の波長とは具体的には、「磁気と電気は密接に関連する」の章の 電気と磁気の協調 ― 電磁波 の項で説明した、電界と電界の距離または、磁界と磁界の距離を示す。
続きを読む "いろいろある電波" »
電波のうち、波長の長い周波数帯(長波・中波・短波)は、それら自身が持つ電波伝搬上の特質から、中距離・長距離通信に用いられる。

左の図は、地球の上空がどうなっているかを極めて簡潔に示したものである。
実際の地球上空はもっと複雑で、例えば、上空 20km ~ 25km 付近には、生態系に有害な紫外線の大半を吸収するオゾン層が存在するが、電波の伝播の話題の上では影響を与えないので、省略してある。
続きを読む " 遠距離へは電離層と地表で反射しながら" »
電離層と電波の伝播の一般的な因果関係を説明するとこんな感じである:
続きを読む "電離層と電波伝播の一般的な因果関係" »
だんだん、ラジオの仕組みの話になってきた。
鉱石ラジオでは、残念ながら、皆が聞こえるような音で受信するのはかなり困難なことであった。
また、送信所から遠い場所では、受信が難しいということもあった。
当時、既に存在していたスピーカーを鳴らすのが鉱石ラジオから復調できる音声電力では困難だったからである。
続きを読む "ストレート受信機" »
ストレート受信機では、動作原理的には高周波増幅回路の増幅率を高くすると、受信感度が向上する訳だが、実際には、この増幅率を高く出来る真空管やトランジスタは高価であったようだ。
そこで簡単な仕組み・工夫で更に高周波増幅回路の増幅率を上げるような方式が考案された。
続きを読む "■ 再生検波方式 ― ストレート方式の感度向上" »
■ レフレックス方式 ― ストレート方式の変形
第2次大戦中、戦後の部品供給が不足した時期を象徴するかのような回路構成である:

日本では、真空管がゲルマニウムトランジスタに置き換わり始めた頃に多く採用された回路方式である。
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■ 受信機(ラジオ)の基本性能 ― 感度・選択度・了解度・安定度 それでは、性能の良い受信機というのは、具体的にどういうものを指すのだろうか。
イメージでは何となく判っていても、説明するのは難しいのではないだろうか。しかしながら、「良い受信機のイメージ」は大体以下のようなものあろう:
続きを読む "受信機(ラジオ)の基本性能" »